新しいロゴの色について

2018年7月3日

                               
この度マーシーハンディキャップサポート協会はロゴマークを改定しました。
4色を使っていたこれまでのロゴから、基調色をうすい緑色味のある水色1色に変更しています。
この色の決め手になったのは以下のような話を聞いたことによります。
目の見える人でも、先天的な色覚異常、白内障、緑内障の人などは、同じものを見ていても同じ色として認識できていないことがあって、そうした人たちにもきちんと情報が伝わるように配慮した色使いをしようというカラーユニバーサルデザインというものがあるそうです。

下の写真は、そうした色の見え方の違いを擬似的に再現できるスマートフォンのアプリケーションを使って、色鉛筆を撮影した写真です。
「C:一般型色覚」というものが、網膜上の錐体というものが正しく光を受け取っているときに見える状態の色で、その錐体の感度に障害があると「P:1型2色覚」や「D:2型2色覚」や「T:3型2色覚」のようになります。
フルカラーを感じ取れるC型の色が欠落するだけでなく、まったく違った色に見えてしまうこともあるとのがわかります。
ロゴカラーコンセプト-2 見える人すべてに同じ色で見てもらうことは難しいとしても、今回選定した色は比較的近い色味を持つ範囲に入っているのではないかと考えています。
ちなみに下の写真は、新しいロゴを同じアプリケーションで撮影したときのものです。
「T:3型2色覚」でやや緑色が強くなってしまっていますが、その他の場合でほぼ同じような色味として再現できていることを確認できました。
ロゴカラーコンセプト-3 カラーユニバーサルデザインの考え方は、今年2018年4月にJISの安全色改定のコンセプトにもなっているそうです。
多くの人が知っている安全色や安全標識などを、少しでも多くの人に判別しやすくするように改定されています。

◆ 経済産業省のページへのリンク:日本工業規格(JIS)を制定・改正しました(平成30年4月分)〜安全色及び安全標識などのJISを改正〜

障害者と健常者が共存できる「happy & fun」を理念としているマーシーハンディキャップサポート協会は、ロゴの色の選定においてもそうした理念が反映できればと考え、今回の改定を決定しました。